５歳から始める歯並び治療（一期矯正）
この頃になると、前歯の生え変わりが出てくる子供さんがおられます。
大人の歯が生えるスペースの不足や、顎の成長不良などの問題を、子供の頃から始めると比較的楽に解決できます。
1. 歯列の幅が狭い場合、歯列を拡大することで、なるべく良い位置に、健康な歯が生えてくることが期待できます。
2. 受け口、出っ歯など、上下の顎の成長のバランスが悪い場合、バランスを整えることができます。
まずは、これらの基礎的となる治療を行うことにより、将来的に抜歯を回避し治療できる可能性が高くなりますし、治療の目標によっては一期治療のみで綺麗な歯並びを獲得することも可能となります。
また、子供の頃のかみ合わせによって、歯の形態が削れてしまったり、歯茎の位置が悪くなるといった悪条件を取り除くことができます。
それぞれの患者さんの個性に合わせた装置を選択しています。
このような異常はみられませんか？ 当てはまるものがあれば治療を考える必要があります。
○乳歯列期に隙間がなく綺麗に生えている
○乳歯列期に既に歯並びがガタガタしている（叢生がある）
○受け口や出っ歯が乳歯列期に出てきている
○癒合歯がある（歯がくっついた状態で生えている）
○生えるべき歯の数が足りない
○生えてきた前歯がガタガタしている
○生えてきた前歯に歯並び異常が見られる（一本だけ出ていたり、引っ込んでいたりなど）
○顎がずれてきている
始められる治療
１：上顎歯列の拡大
２：顎偏位（受け口、顎のゆがみ）の骨格補正
骨格的な受け口の場合は積極的に上あごの位置を前方に位置づけるように補正します。このような骨格の位置付けを補正する治療を”顎整形治療”といいますが、こうした治療は骨格が完成する前の成長期でないと効果を得るのが難しくなります。
最後に
第二次成長期が始まるまでにある程度トラブルを回避しておくことは、将来に歯並びで苦労する事を回避する為に大事な事となります。
顎の偏位などは放置すれば、外科矯正により顎切りをして治療しないと改善せず、また後戻りもしやすいためその後の保定期間が非常に長くなります。
火事がボヤのうちに消火するのと、類焼して大火事になってから消火活動を始めるかというのと同じく、ボヤのうちに消火活動をしておくことで、被害拡大を防ぐ事ができます。
８０２０運動を歯科医師会は提唱していますが、８０歳で２０本以上残っている方の歯並びを調査したところ、受け口や開咬の方は一人も２０本以上残っている方はおられませんでした。
この事からも、早期に歯並び治療に関しては介入していく事が一生ご自身又は、子供さんの豊かな食生活を送る上で大事な事と言えます。
のぐち歯科クリニックでは１期矯正治療は将来の子供さんの事を考え、安価にて提供させて頂いており、それにより治療導入される方も多くいらっしゃいます。
先ずは、御来院頂き、一緒に考えていきましょう。