80歳になったとき、1本でも多く自分の歯を残しておくために今からできることがあります。

痛みが出たときだけ歯医者さんに行き、治療する。
この繰り返しで、いずれは歯を失ってしまします。
大事なのは、歯がなくなる原因に対してアプローチすることです。
つまり、むし歯と歯周病をどう防ぐのかがポイントになります。

予防歯科とは、ムシ歯や歯周病の自覚症状がでてからの治療ではなく、なる前の予防を大切にすることです。お口の環境を健全に維持するため、歯科医院などでの「プロケア(プロフェッショナルケア)」と、歯科医や歯科衛生士の指導に基づいた毎日の「セルフケア(ホームケア)」の両方で、「予防歯科」を実践しましょう。そのためにも、歯科医院での定期的な健診が大切です。

Point1 リスクファクターを回避する

むし歯と歯周病が発症しないように、細菌のかたまりである「バイオフィルム」の除去を行い、口の中を清潔にすること。

Point2 セルフリスクを把握する

患者さんひとりひとりの現状、むし歯・歯周病のリスクを理解していただくこと。

Point3 継続的なケアを行う

患者さん自身が自分の歯に関心を持ち「自分の歯は自分で守っていく」という意識のもと、ホームケア(セルフケア)を行うこと。

定期的なプロフェッショナルケアでセルフケアの不備をカバー

歯医者にいってむし歯がみつかり削って詰めればそれで終わりではありません。歯医者さんの治療は歯のダメージ、歯周病のダメージは元に戻す治療(原因療法)ではなく、別の歯よりもデメリットのある人工物で置き換える(代替医療、対症療法)歯周病(歯槽膿漏)なら進行のスピードを遅らせて骨の欠損は回復しない又はしにくいと言った治療になります。そして、ダメージを受けた歯は治療したとしても日常的にむし歯になりやすい環境のため、治療後に以前と同じホームケアでは、むし歯が再発する可能性が高いのです。また、歯周病(歯槽膿漏)は治療により治癒または病状が安定していても再発しやすい病気です。そして、再発を防ぎ健康な状態を維持するためには、定期的に歯医者さんでのリコール受診をして、歯科医師、歯科衛生士によるメインテナンスを受け、次回のリコールまでのセルフケアでの問題点を教えてもらうことが大切です。